大好きなブルワリー、五十五街精釀啤酒(ウーシーウージェ・ジンニャン・ピージュー)ブルワリー[55th Street Craft Brewery] の紹介です。
ここのビールは好きです。直営のタップルームはありませんが、台湾のビアバーやボトルショップでは良く見かけますし、イベントにも積極的に参加しているので、飲める機会は多いです。
2013年、コロンビア人の游承亞(ヨウ チォン ヤー) さんは、台湾人の嚴若菡(イェンローハン)さんと三年間の遠距離恋愛の後に、結婚と台湾移住を決意しました。結婚後にすぐに二人でブルワリーを立ち上げましたが、設備のインストールと免許の取得に一年ほどかかっています。
最初のブルワリーは新北市 新莊區で、倉庫を含めてわずか50坪の小さなところでした。2016年には、桃園市に移転しています。
2016年11月、新鮮な IPAをいただきながら桃園のブルワリーを見学させていただきました。
五十五街の名前は、游承亞さんが育った街、コロンビアの首都(ボゴタ)の 55 Street に由来しています。游承亞さんのお父さんは家族を連れてコロンビアに移住し、55 Streetに中華料理屋を開きました。そこで育った游承亞さんは、郷愁とお父さんの志を継ぐ想いで「五十五街精釀啤酒」と名付けたのです。
Brew House は mash, lauter , kettle/whirlpool の3タンク構成です。 mash と kettle は 20バレル (約2,350リットル) です。
20バレル (約2,350リットル) の発酵タンクが 5基あります。
とてもスペースに余裕があるブルワリーです。
Brew House でスタッフさんの記念写真。現在は游さんご夫妻+ 1人の 3人でビールを造っています。
各タンクには漢字で説明があるので日本人には一目瞭然です。
中国の設備のようです。
大型の冷蔵庫も設置されていて、しっかり品質管理されています。
2階も余裕がありすぎるスペースです。倉庫や事務所に利用されています。
モルトは 2階の一室で保管されていました。
1階と2階の荷物の運搬は専用のリフトがあります。
モルトミルも 2階にあり、粉砕したモルトはそのまま1階のタンクに繋がっています。
粉砕されたモルトは2階から管の中を降りてきます。
社長室! 実際には使われていない(かもしれない)部屋もたくさんありました。
最後に応接室でお話しを伺いました。
ブルワリー訪問の翌日は華山1914文創產業園區で開催された「Okinawa Picnic~沖繩野餐日~」というイベントで五十五街さんのブースにお邪魔しました。最近台湾で流行っているピクニックというスタイルのイベントです。スタッフのドレスコードは白と決まっていました。ちょうど1ヶ月前の沖縄オクトーバーフェストのスタッフTシャツが白だったのでそれを持って行きました。
「桂圓琥珀愛爾(Amber Ale)」は麦芽とリュウガンを一緒に入れて発酵しています。台湾のビアバーでも扱っている店が多く、見つけたら飲んでしまいます。これは啜飲室で。
最後に自宅に持ち帰って飲んだビールを紹介しましょう。
セッションIPA。アルコール度 4.8%、ホップは、シトラ、センテニアル、カスケード。
ラベルの下の方に書いてある「一直喝ㄞㄆㄧㄟ」は、ずっと飲んでいる(ずっと飲んでも構わない) IPA という意味です。ㄞㄆㄧㄟはIPAです。注音符號を使っているのは、字が読めない子供でも飲めるようなビールという意味を込めているようですが、アルコール度は 4.8% なのでセッションにしては高めです。
大麦芽(大麦麦芽), 桂圓乾(リュウガン), 可可豆(カカオ), 薑粉(生姜), 啤酒花(ホップ), 酵母を使ったビール。名前は「愛吧 (Just Love)」。今までと違うデザインのボトルですが、このビールのコンセプトはLGBTの支援。売り上げの一部は関連団体のホットラインに寄付されるそうです。この辺は日本と台湾の感覚のかなり違うところです。
五十五街精釀啤酒 55th Street Craft Brewery
https://www.facebook.com/55thStreetCraftBrewery/