台北の代官山とも言われるオシャレとグルメの激戦区、MRT東門駅近くの「永康街」に2015年の6月のオープンした「掌門精釀啤酒(ジャンメン・ジンニャン・ピージュー)」の1号店 「台北永康店」の紹介です。「掌門」は代表、「精釀」はクラフト、「啤酒」はビールを意味します。
オープンし、当初は「Hodala(ホダラ)」という名前でした。Hodala とは「飲み干そう」という意味で、乾杯よりも一気飲みに近い印象です。クラフトビールとはイメージが合わないため、「掌門」に変わりました。
カウンターを含めて 40席のこじんまりしたお店です。タップ数は 16タップと多く、多くのスタイルのオリジナルビールを提供しているところがこのお店の特徴です。(2017年5月には補助タップ 2タップ増設されていました)
オープン直後の 2015年10月に初回訪問。代表の侯俊宇(ホウ・ジュン・ユウ)さんからたくさんのお話しを聞くことができました。
侯俊宇さんは車関係の IT企業からブルワーに転身しています。1996年に自家醸造が合法となり、ホームブルーイングを始めたのがきっかけらしいです。台湾では年間 100L までホームブルーイングが認められているそうです。(誰も調べには来ないらしいですが)
醸造は全て独学で、Amazon で本を買い、Youtube の動画で学んだとか。ホームブルワーや醸造家のコミュニティがあり、情報交換も活発らしいです。(台湾のホームブルーイングについては別途エントリーします)
現在ビールのレシピは 60以上あり、新しいものも常に研究しているそうです。今後は台湾のフルーツを使ったビールをシーズナルで造っていきたいそうです。フルーツはドラゴンフルーツ、マンゴー、柚子、ライチ、かぼちゃなどです。
バーボン樽をアメリカから輸入しバレルエイジも造る計画なので、リリースがが楽しみです。
2階の冷蔵庫から実際にこの BEER LINE を通って 16タップのサーバーに繋がっています。
水はタップから自分で注げるようになっています。プライベートイベントではここにビールを流すこともあるとか。
ビールの名前(漢字名)がユニークなのもこのお店の特徴です。日本人にも理解しやすい名前が多いです。
標準のグラスは 200ml と少なめ。値段は 150元~170元 なので、550円~650円ぐらい。何種類か飲むにはちょうど良いサイズです。倍以上の量の大サイズのグラスもあります。
ビールの種類が多いので初めての場合はビアフライトをお勧めします。値段は 600元(約2,200円) で好きな 6種類のビールを選べます。
16タップと補助タップ 2タップの 18種類のビールがあるので、全部飲もうと思ったらこの写真のようにビアフライトを 3つ注文しなければなりません。一人ではちょっと大変です。
キッチンがないので料理はレンジで温めるだけのような簡単なものだけです。
食べ物(もちろん飲み物も)の持ち込みはできないので気をつけてください。
メニューは大きな扇子に書かれています。他のお客さんがメニューを頼んでこれが出てきた時の反応を見るのが楽しいです。
台北市内では法律によりブルワリーを造ることはできないので、ブルーパブはあり得ないのですが、この展示が自家醸造の証になっています。
これは早い時間ですが、夜になると満席状態が続きます。お客さんの年齢層は 20代が中心です。
この1号店の他にも店舗はどんどん増えています。他の店舗も追々エントリーしていきます。ブルワリーの記事はこちら、掌門ブルワリー。
掌門精釀啤酒-台北永康店
106 台北市 永康街4巷10號
https://www.facebook.com/ZMBTaipei