台湾で最も勢いのあるクラフトビールメーカーの一つ、「臺虎精釀股份有限公司 (TAIHU BREWING LTD) 」 (以下、臺虎精釀) の紹介です。現地での読み方は、タイフ・ジンニャンです。
臺虎精釀の誕生
臺虎精釀は2013年に 5人の共同設立者により設立されました。その一人の Dukeは 14年間のアメリカ生活から台湾に戻り、中学時代の同級生2人と一緒にアメリカンスタイルのバーを開きました。その時からクラフトビアを扱っています。後に、偶然シンガポールから出張してきた Peter、Robertと知り合い、クラフトビールブランドを作る発想が生まれ、臺虎精釀が誕生しました。
臺虎精釀のトレードマーク
台湾でクラフトビールを飲んだ方はこの特徴的なマークを目にした方も多いと思います。これは、瓢箪（ひょうたん）と虎とホップをモチーフとしています。
台湾でも瓢箪（ひょうたん）は酒器として使われています。虎は台湾民主国の国旗「藍地黄虎旗」の虎に由来しています。台湾は「アジアの4頭の虎(For Asian Tigers)」と呼ばれる国の一国で、創業者も勇敢で強い虎を愛していたため、会社も勇敢で強くあって欲しいという気持ちを込めて会社名に虎の文字を使い、会社のマークに虎を用いたのです。
こうして瓢箪（ひょうたん）と虎とホップをモチーフとして臺虎精釀のトレードマークができあがります
臺虎精釀の事業
臺虎精釀の主な事業は、ビールの醸造、タップルームの経営、クラフトビールの輸入・卸販売です。2015年の1月にはビールの醸造に先駆けてタップルーム「啜飲室」がオープンしました。この啜飲室はギャラリーをイメージした上質な空間で、プロダクツ(ビール)とサービスのショールームと位置づけられています。ビールの醸造は 2016年5月に開始されました。
臺虎精釀のビール
臺虎精釀のブルワリーではとても近代的な設備で多くのスタイルのビールが造られています。IPAやヴァイツェンなどの他に、例えば、ベルリーナバイセ、ケルッシュ、ゴーゼ、インペリアルIPA、インペリアルスタウトのバレルエイジなどです。さらに、金柑、陳皮、桃、ハイビスカスなどを用いたバリエーションもあります。多くの種類のどれもがとても高いクオリティで、日本やヨーロッパのコンペティションで多くの賞を受賞しています。
葫中天地 臺虎 Core SKU
多くのスタイルのビールの中でも、Core SKU として、「葫中天地」と呼ばれる4種類の代表的なビールがあります。2017年からは 500ml の缶での販売も開始されています。「葫」は日本語ではニンニクを意味しますが、台湾ではヒョウタンの意味で、臺虎を示します。葫中天地で「臺虎の世界」という意味になります。
臺虎精釀のタップルーム「啜飲室」
啜飲室 大安旗艦店
オリジナルビールの醸造に先駆けて、2015年1月に直営のタップルーム「啜飲室」がオープンしました。ギャラリーをイメージした大人の空間で、台湾で最もオシャレなタップルームとも言われています。
詳しくはこちら 啜飲室 (大安旗艦店)
臺虎精釀のタップルーム2号店「啜飲室 Landmark」
啜飲室 Landmark
2015年12月に 2号店、啜飲室 Landmark がオープンしました。ビルの壁面をうまく利用したとてもユニークな店舗です。
詳しくはこちら 啜飲室 Landmark
臺虎ブルワリー「臺虎實驗室(Taihu Lab.)」
Taihu Lab 臺虎實驗室
2016年 5月に正式オープンした LAB.(実験室) という名前のブルワリーです。とても近代的で高級な設備が並んでいます。
なぜLAB.なのでしょうか？詳しくはこちら 臺虎精釀酒廠 Taihu Lab 臺虎實驗室 (臺虎ブルワリー)
臺虎ブルワリー併設のタップルーム「啜飲室 Lab.」
啜飲室 Lab
2016年 5月にブルワリーと同時にオープンした併設のタップルームです。
70人は着席できる広大な空間に、タップ数は 20もあるのですが、開いているのは土曜日の 14時～17時だけです。運が良ければ、美人ヘッドブルワーで有名で女神と呼ばれている、許若瑋(シュー・ロー・ウェイ)さん、通称 Winnie (ウイニー)さんにサーブしてもらえるかもしれません。
詳しくはこちら 啜飲室 Lab.
臺虎露飲車 Taihu Airstream
臺虎露飲車 Taihu Airstream
4店舗目は移動式です。キャンピングトレーラー Airstream を改造した15タップの露飲車です。 「露營車」はキャンピングカーのことで、「營」と「飲」の発音が似ていることから造られた造語が「露飲車」です。
詳しくはこちら 臺虎露飲車 Taihu Airstream
Driftwood 西門町
Driftwood 西門町
5店舗目は2017年 3月にオープンした啜飲室とは違う新業態の店舗で、若者の街、西門町にオープンした若者向けのお店です。カクテルもタップからサーブされるところがユニークです。
詳しくはこちら Driftwood 西門町
啜飲室台中
啜飲室台中
6店舗目は2017年 6月に初めて台北近郊以外に出店した店舗で、アートの街台中にオープンしました。シックでとても臺虎精釀らしいお店になっています。2017年10月現在で最も新しいお店です。
詳しくはこちら 啜飲室台中
臺虎精釀リンク
Taihu Tokyo / 二階に台湾食堂オープン。フードの提供とボトル販売もスタート
Taihu Tokyo / 臺虎精釀の日本初の直営タップルームが神楽坂にオープン
臺虎精釀酒廠 Taihu Lab 臺虎實驗室 (臺虎ブルワリー)
コメント
初めまして
飲食店で働いている者なのですがこちらのブルワリーさんのビールを仕入れたいと思っているのですが日本にインポーターさんはいらっしゃるのでしょうか？
本橋様。記入していただいたメールに返信できませんでした。「お問い合わせ」よりご連絡ください。よろしくお願いいたします。
本橋様。コメントありがとうございます。
後ほどメールで返信いたします。
[…] 臺虎精釀 Taihu Brewing […]
はじめまして
神楽坂で飲食店を営なんでおります吉田と申します。
TAIHU TOKYOさんでビールを飲み是非ウチでも扱いたいと思いまして、仕入れ先のご連絡先を教えて頂ければ幸いです。