2016年5月にオープンした臺虎精釀のブルワリー、臺虎實驗室(Taihu Lab.)を紹介します。
台湾では法律上、台北市内にブルワリーを立地できないため、多くのブルワリーは周辺の新北市や桃園にあります。臺虎精釀のブルワリー Taihu Lab. も台北市の隣の新北市の汐止區にあります。台北市の東端の MRT南港展覽館駅からタクシーで 100元、10分で行くことができます。台北市の中心部からタクシーで行くと 300~400元ぐらいです。
Taihu Lab は、雍和台北園區 TAIPEI PARK の一見ブルワリーがあるようには見えないオフィスビルの 1階にあります。
ビルの左側に行くとおなじみの瓢箪マークと TAIHU LAB の文字が見えます。よく見ると、Uはビーカー、Aは顕微鏡になっています。
なぜブルワリーの名前が LAB なのでしょう。現在は臺虎精釀のビールは全量ここで醸造されていますが、将来的にはもっと大きな醸造所を稼働し、ここは研究施設するという計画があるからです。( 2018 年4月に新ブルワリー 実際に新しいブルワリー「臺虎福徳酒廠 (福徳ブルワリー)」が落成しました)
LABといっても中は最新の設備が完備された立派なブルワリーです。床がとても綺麗なのが印象的です。
ブルワリーの中はヘッドブルワーの許若瑋(シューローウェイ)さん、通称 Winnie (ウイニー)さんに案内していただきました。
Taihu Lab では定期的にブルワリーツアーも行われているので、展示品なども準備されていて、モルトやホップの基本的なところから丁寧に説明していただけます。
モルトの試食もOKです。
一般のツアーは土曜日の午後だけ、300元 (約 1,000円)でビールの試飲と記念グラス付きです。中国語の他に英語でも対応していただけますが、残念ながら日本語のできるスタッフはいません。
ツアー用にモルトやホップが準備されています。台湾で一般対象のブルワリーツアーが行われているところは珍しいです。
甘い麦汁も試飲させてもらえます。
いよいよ醸造設備です。ドイツの KRONES社製の高級醸造設備が整然と並んでいます。マシュ・ロイター / ケトル・ワールプール の標準的な構成ですが、ケトルでの麦汁煮沸方式がジャケット+ストロンボリ(Steinecker Stromboli wort boiling system)で煮沸効率アップ(蒸発率の安定、オフフレーバーの除去)や色度の安定化に寄与しているようです。タンクは全て 1000L です。
小規模な醸造所に多い、ホームブリューの拡大版の設備ではなく、大手ビールメーカの設備の縮小版の印象です。
発酵タンクは 1000L のものが 12基あります。こと時は全てのタンクにビールが入っていました。
12基のタンクはモニターで確認可能。
写真を撮った当時(2016年7月) はシークレットビールだったのですが、今なら大丈夫です。これはベルリーナバイセで当月開催された Taiwan good beer week とのコラボビールででした。
2017年には缶詰め機も導入され、7月からは本格的な缶の販売も始まるようです。
Taihu Lab の左隣に大きな木の扉が見えますが、こちらは啜飲室 Lab(タップルーム)です。啜飲室 Labについてはこちら。
Taihu Lab 臺虎實驗室
新北市汐止區南陽街199號
営業時間:土曜日のみ 14:00~19:00
※営業時間は変わることがあるので確認してください)
https://www.facebook.com/taihulab/
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