このエントリーは、飲み物ではなく、観光になります。
2004年に世界一高い建築物として竣工した「台北101」に登ってみました。施工は熊谷組です。
設置されているエレベータは、なんと時速60キロメートルで世界最速です。東芝製ですので安心して観光することができます。台北は天気が悪い日が多いので、天気が良い日はとりあえず登ってみることをお勧めします。
今回興味を惹かれたのは、87階~92階の吹き抜けに設置されているTMD(チューンドマスダンパー)です。これは、質量660トンの球体で、このタワーのバランスを保っているそうです。
WikipediaからこのTMDの説明を引用します。
TMD(チューンドマスダンパー)
このレベルの超高層建造物では、地震よりも風圧による振動の方が遥かに考慮すべき制振対策となる。特に台湾は大型台風が頻繁に直撃する気候のため、暴風対策には非常に力をいれた設計になっている。
87階 – 92階の中央部の吹き抜け空間には、風による振動を緩和する目的だけのために、巨大なTMD(チューンドマスダンパー)が設置されている。マスダンパー全体の重量は660トン、最大一枚あたり直径5.5メートル、厚さ12.5センチメートルの輪切りの鋼板を、41層を重ね溶接して球状にし、92階から長さ42メートル、4本ごとに束ねられている太さ直径9センチメートルのケーブル計16本で吊っている。そしてこのマスダンパーの効果で、理論上は風力による振動を最大40%抑制できる。
最後に、展望台からの風景をご覧ください。